さよなら、アルミサッシ。

衝撃的なタイトルですが、日本のアルミ製サッシ業界は(ほぼ)3社独占となっている事実と、そのトップシェアを誇るYKKapが、すでに『アルミ製サッシ』から『樹脂製サッシ』転換を自ら引率してます。

サッシの良い…いえ、察しの良い方はお気づきと思いますが、すでに世界の『窓』事情…6割以上が、もう『アルミ製サッシ』ではなく『樹脂製サッシ』になっています。H24年の少し古い資料ですが『樹脂製サッシ』の普及率は、アメリカ67%、ドイツ60%、なんと韓国では80%…日本ではまだなんと7%(今は20%と言われています。北海道の新築ではほぼ100%とも言われてます。)

世界の窓は『樹脂製サッシ』なのです。(北欧では性能の高い木製サッシが主流、今の木製サッシも凄いんです。 が、それはまた追々…)

アルミは軽いのに丈夫という特性があり、旧来の木造住宅ではとても相性が良かったのですが、熱伝導(熱が伝わりやすい)が良い為、断熱性能の低さ、目に見える形では冬場の結露問題などが課題でした。アルミと樹脂を組み合わせた『アルミ樹脂複合サッシ(ガラスはペアガラス)』というものがずっと主流でしたが、高断熱高気密・ゼロエネルギーなど住宅の基準や技術が向上すればするほど、窓(ガラス含む)の性能が問題視されています。

『窓を制するものは住宅を制する!』とまで言われてる…言われてるのかしら?いえ、もしかすると私が言ってるだけですが…(^_^;) でも、「窓は」…いえ、「的(マト)は」得てると思います。

今でも間違った認識で「高断熱高気密なんか、身体に悪い!」みたいな事を言う方には要注意ですよ。高断熱高気密は健康に良いことはいろいろな知見で証明されています。(経済産業省・国土交通省・環境省協賛のPDFパンフレットがわかりやすいです。)

新築やリフォームをお考えであれば、窓の性能に拘ってください。費用対効果と健康の2点から時代は樹脂サッシ+トリプルガラスをおススメします。(ガラスはペアでなく、もう3枚当たり前の時代ですよ。製品としては5枚…ファイブガラスまで登場してます!

リフォームの場合、外壁を張り替えるタイミングなら、一緒に壁に断熱材を入れ直し、サッシを交換することを検討されると良いです費用が抑えられます。

ポイントは、後で後悔しない為に「その時代で一番高い性能のサッシにしておくこと!」樹脂製サッシ+トリプルガラスに交換するのが理想ですが、価格やサッシサイズ規格などを考えると既存のアルミサッシの大きさに合った『アルミ樹脂複合サッシ(+ペアガラス)』が妥当と思います。見積りを取って差額がどのくらいかくらいは検討されることをおススメします。(価格差は普及率と比例して、どんどん縮まっています。)

それでも、費用面でそこまでお金を掛けたくない場合は、以前もお話させていただいた『内窓(樹脂内窓)』を取付けるだけで、かなり性能は上がります。(具体的には、ちょっと前まで主流だった『アルミ樹脂複合サッシ+ペアガラス』の性能程度まで近づけられますよ。)

まとめ

・世界は『アルミ製サッシ』から『樹脂製サッシ』になっています。住宅の性能と快適さは、窓(サッシ+ガラス)性能に大きく左右されます。

・窓性能が上がると家の性能が上がり、光熱費のメリット以外にもお金に代えられない健康面、ヒートショック予防などの安全面にも良い影響を与えるそうです。

外壁張替えリフォームと一緒のタイミングで断熱材入れ直しと、性能の高いサッシ交換を検討しましょう。一緒に工事することで工事費用が抑えられます。

樹脂製サッシ 資料 
YKKap APWシリーズ
LIXIL エルスター シリーズ(5枚ガラスのレガリス必見)
三協アルミ スマ―ジュ

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