実家リフォーム(計画編 その1)

「実家どうしよう?」というご相談をよくいただきます。年代的に(わたしは50歳)ユキハウスでは「実家リフォーム」で、そのお悩み解決のお手伝いをさせていただきたいと考えております。

そこでまず、以前から計画していた自分の実家をリフォームすることで、皆さんに知っていただけたらと思い、今後はしばらく当ブログにて連載していきますのでご興味ある方はぜひ。

私の実家は、昭和61年(1986年頃)の安い建売住宅です。安いと言っても当時はバブル景気で住宅ローンの金利も高く両親は頑張って、苦労して支払いをしてくれました。ようやく、住宅ローンも返し終わってホッとしたのも束の間。家も34年経ちますと、あちらこちらに不具合があります。

うちの実家の場合は、お風呂はタイル貼りで水漏れが原因でシロアリが発生しましたし、床の合板は床下の湿気でブワブワしています。キッチンではガスコンロの消し忘れなど火災も心配です。何より当時は断熱という意識は低くサッシの性能も悪いので、冬は寒くて寒くて、家の中でダウンジャケットを着てるような生活です。健康で長生きしてもらいたいのに…家は生活の安全で健康であるべきと考えました。

自分たちにお金の余裕があれば、壊して立て直すのは簡単ですが、これからまた新築の住宅ローンを借り入れするというのは非現実的です。私たち息子世代というよりその子供…孫の名義で借入、最終的には孫への負担になってしまいます。

そうこう悩んでいても月日が流れるだけで、空き家になって困ってる方は大勢おられると思います。家は住まなくなるといたみが急速に進みますよね。ちなみに、2013年の資料によれば日本の住宅の13%は空き家なのだそうです。10軒に1軒以上が空き家という事実。今ではもっと空き家率上がってると思われます。

…という訳で、我が実家リフォームのコンセプト(テーマ)は「安全と健康」に決定しました。

実家リフォームでは、まずテーマと言いますか、コンセプトを決めるのは重要です。何故なら限られた予算の中では優先順位を決めなくてはいけません。そのコンセプトを元に、リフォーム内容に優先順位をつけてみました。

1.外壁と屋根…まずは雨漏りしていては、家として大問題です。構造体と呼ばれる基礎・土台・柱・梁などが雨漏りで腐食していては、せっかくリフォームしても長くは保ちません。まずは、外壁と屋根をチェックしましょう。

幸い、うちの実家は外壁をカバー工法(重ね張り)で改修してあり、屋根はセメント瓦ですが、塗装を幾度かしているので雨漏りは心配ありませんでした。

2.水回り…お風呂とキッチンは日々の生活の中で『安全と健康』に直結しています。『ヒートショック』という言葉を聞いたことがあると思いますが、家の中の温度差により引き起こる恐ろしい現象です。残念ながらお風呂で亡くなってしまう方は、交通事故の死者数は(4117人 平成27年調べ)を大きく上回り年間17000人というデーターもあるくらいです。キッチンも火災予防の観点からガスコンロから電気のIHコンロに交換したいです。

3.断熱…冬はストーブと温風ヒーターで過ごしていますが、家の断熱を良くすることで、エアコンだけで夏冬過ごせるようにします。光熱費もそうですが、火災防止の側面と、冬の家の中でも動きやすい服装で生活できるのは健康的です。
窓の断熱リフォームについてはずっと詳しく当ブログで説明させていただきましたが、窓は樹脂内窓を取付けると同時に、できるだけ『床下・壁・天井内の断熱材を入れる』リフォームもして行きます。なるべく、解体を少なくしながら断熱材を入れる方法を今後の機会にお伝えしますね。

4.間取り変更…我が実家の場合は、ダイニングキッチンとリビング(和室6帖と8帖のふたま続き)が隣同士ではありますが、押入れの壁で分かれております。キッチンは狭くて小さなテーブルしか置けず、朝・昼食くらいはそれでも良いのですが、夕飯はぐるっと家の中を回ってリビングに運ぶという動線になっています。脚も弱くなっている母親を見かねていましたので、押入れの壁を解体し、およそ20帖のLDKとして一部屋にします。高齢になりますとワンルーム化することで負担が軽減できるので、動線の見直しも予算の兼ね合いもありますが、今回は思い切ってやることにしました。

リフォーム前は、こんな間取りでした。

以上の4点に絞り込み、伴って壁紙の張替えと居間を畳からフローリングにします。フローリングは「無垢」がお薦めです。リフォームの仕上がりは無垢フローリングで決まります。以前より安い無垢フローリングもありますので、ここは思い切って無垢フローリングが絶対お薦めです。

メリハリと言いますか、スパッとあきめる部分と、シッカリこだわる部分を決めるとリフォームした後の満足度が違ってきます。

リフォーム後は、こうなります!

次回工事に見送った内容
家全体をリフォームするほど予算がありません。老後の生活を考えればローンや貯金を全てリフォームに使う訳にはいきません。
なので、逆に見送ったリフォームもあります。トイレは便器がまだ使えるので再利用としました。トイレの内装だけ張り替えます。本当は一旦便器の取外し・再取付けが必要になるので便器も新しくしたかったのですが…省けるところは省きます。
2階のリフォームもしません。子供たちは各々自立してるので2階の子供部屋だった部屋は物置になっているのです。私がまた実家に戻る時にもう一度考えることにしました。
ヒートショック予防を考えると、本当は寝室やトイレなども暖かく断熱リフォームしたいのですが、ユキハウスのお仕事で次回リフォームできるくらい貯められるよう頑張ります。(^^) 寝室やトイレは今後の介護が必要になってきた時に再考することにしました。

まとめ
コンセプトを決めましょう。「ここが不便だな」「こうなったらいいな」を、家族で相談してみましょう。

優先順位をつけましょう。予算と費用対効果を考えて、どこまでリフォームするか決定します。綺麗にするだけでなく「安全や健康」は住宅の大きな役割りだったりします。

何度かに分けてリフォームできることもありますが、まとめてやった方がロスがない工事もあります。例えば、冷たいタイルのお風呂をユニットバスにする工事には洗面・脱衣室工事も一緒にした方がロスがありませんが、キッチンは次回に回しても大丈夫だったりします。

・室内リフォームのポイントは「無垢フローリング」です。以前より安価になっていますので、ぜひお薦めです。スパッとあきめる部分と、シッカリこだわる部分とメリハリをつけると完成時の満足度が違ってきます。

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