「お風呂の給湯器リモコンの表示が消えてしまい点かなくったんだけど、どうしたら良い？　今、給湯器が品不足なんだよね？」というご相談をいただきました。

この場合、外の給湯器本体のリモコン配線の接続部分がサビて断線してることが多いです。原因がリモコン接続部の断線なら、自分でドライバーとカッターさえあれば応急処置できます。

まずは、必ず給湯器の電源コードを抜いて、感電しないようにしてから確認作業を行ってください。

給湯器のリモコン接続部は給湯器下部の小さなカバーBOXの中にあります。爪部分がありますので、親指と人差指で握るようにして押し込むようにしながら下方向にパカッと下げて開きます。

小さなカバーBOXを開くと、黒白４本の細い配線がビスで留まっています。4本のうち、右2本と、左2本に分かれていて、どちらかが浴室リモコンで、どちらかが台所リモコンの配線になっています。「どちらかが…」と言うのは、この接続部分から家の壁や床下のなかを通ってリモコンに配線が繋がっているのですが、特に決まりはなく、最初に配線施工したところが任意に決めますので、それぞれのお宅によって違います。

今回の場合、上の写真のように、一番左側の黒い配線が緑色に変色しているのがわかるでしょうか？

銅線がサビると、緑青（ろくしょう）と呼ばれるものが発生して断線していることがあります。（サビでなく線の自重で引っ張られて切れてることもあります。）

※必ず給湯器本体の電源コンセントを抜いて作業してください。

サビて断線している配線を留めてるビスをドライバーで緩めて、配線をカッターで切断除去し、被覆を剥いて配線の中の銅線を出して、改めてビスで接続します。

この時、最初に給湯器本体の電源コードを抜いてますので、通電はしてないので大丈夫のはずですが念の為、他の配線と触れてショートさせないよう気をつけてください。

再結線が終わったら給湯器本体の電源コンセントを差し込み、お風呂（または台所）リモコンの表示が点くか確認してみてください。点灯すれば、やはりこのリモコン配線の接続部の断線が原因でした。

この応急処置のあと、銅線むき出し（裸線）のままですと、心もとないので電気工事結線用のコネクターがありますので、お近くの電気屋さんや設備やさんにお願いして、しっかりコネクターで接続し直してもらっていただく方が良いと思います。

ご覧の通り、断線はサビによることが多いので、初期症状としては急にリモコンが点かなくなる前に、リモコンが点いたり点かなかったりする前兆・予兆があることが多いです。

■断線が原因でない場合、他に考えられる原因は？
１．室内側のリモコンの接続部や、家の壁の中や、床下の配線のどこかで断線していることもあります。床下の場合、ネズミが囓って断線することがあるそうです。断線部分が特定できれば良いですが、室内のリモコン配線を新しくするしかないかも知れません。

２．10年以上お使いの給湯器は、耐久年数を超えていますので基盤などが原因の場合があります。この場合はもう購入された施工店や、メーカーに直接修理（交換）依頼をしていただくほかありません。
ただし、10年以上お使いの場合は、修理より交換をオススメします。

３．ノーリツの浴槽リモコンは一部不良品のリコールが出ていますので、メーカーサイトで、お使いのリモコンが該当していないか？　品番を確認してください。ただし、リモコン表示が全く点かなくなる訳でなく、設定温度などの数字が半分表示されないなどの不具合のようです。

リモコンの表示されなくなった場合は、電源を切った状態で、まずは給湯器本体の下部のリモコン配線接続部分を確認してみてはいかがでしょうか。

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