「トイレに行っトイレ!」トイレ・リフォーム その1

先日、トイレ・リフォームのご相談をいただきトイレ交換の施工させていただきました。せっかくですので、トイレのリフォームについてまとめておきます。

トイレの水漏れの場合、まずは慌てずに漏れてるトイレの水を止めましょう。

以前のブログ記事『蛇口の故障!? 水が止まらない時の応急処置』を参照してください。トイレだけの水を止めることが出来る場合が多いので慌てずに、トイレの止水栓を閉めてください。

水が止まったら、焦らずに原因を探して「トイレリフォーム内容・お使いのトイレの種類・メーカー&品番・排水芯の位置」を確認して2~3社に伝え、写真を送り見積りしてもらいましょう。

トイレリフォームの内容
一番多いのがウォシュレット便座の故障。⇒後述する組み合わせ便器ですと、ウォシュレット便座だけ交換が出来ます。ウォシュレット便座は電化製品ですので対応年数は10年間がひとつの目安になるかと思います。ウォシュレット便座の製品代は安価なもので3万円~高いのは20万円くらい+交換工事費15,000円程度となります。(ウォシュレット便座については、次回くわしくお伝えします。)

和式トイレから洋式トイレにしたい。⇒便器を撤去し、床を解体する必要があります。また汚水が下水なのか、合併浄化槽なのか、汲み取り式(※1)なのかによっても大きく費用と工事内容が変わってきます。(費用は+30~80万円くらい ※2

※1:汲み取り式トイレの場合は、『簡易水洗トイレ』という裏ワザがあります。
ユキハウスのブログ記事「 汲取り式でも大丈夫な秘策!簡易水洗トイレを推薦します。」をご覧ください。


※2:ご家族に介護認定者がおりますと、介護保険リフォーム(実質18万円の補助金)が使えます。

タンクへ水を貯める給水部分の水漏れや、排水管の漏れ。⇒給水配管や接続部のパッキン交換、汚水管の詰まりを解消するなど修理でなおる場合と、便器を交換しないといけない場合があります。

タンクに水が溜まらない(ボールタップの劣化、故障)、便器が古くなった、便器の割れや欠け⇒10年以上お使いであれば、丸ごと交換をオススメいたします。
※尚、便器丸ごと交換の場合は、一度便器を外したタイミングでトイレの内装(床・壁・天井を張り替える)を一緒にすると工事に無駄がないのでお得です。(+6~8万円で可能です。)

トイレの種類を確認
トイレの種類を大きく分けると、和式(小便器)と洋式があるのはご存じと思いますが、洋式便器の中でも4種類に分けることができます。

洋式トイレの種類
洋式トイレの種類 4種


1.従来型の「組み合わせ便器」⇒便座(ウォシュレット)だけ交換できます。タンク・便器のみの交換も可能です。タンクがあるので便器の後ろの壁や床の掃除がやりにくいデメリットもあります。

2.20年前くらいに流行った「一体型トイレ」⇒基本的に丸ごと交換になりますが、便座とタンクだけが一体になっている商品の場合は、そこだけ(機能部)交換も出来る場合があります。
組み合わせ便器よりスタイリッシュでしたが、タンクレスのトイレが発売されてから現在は、一見、タンクレストイレに見える小さなタンクと便座が一体になった商品になっています。

3.現在主流の「タンクレストイレ」⇒部品交換、または丸ごと交換になります。掃除がしやすくお洒落。停電時にタンクがないので排水時にダイヤルを回したり、バケツで水を流したりする必要があります。

4.収納やカウンター(手すりなど)がセットになった「システムトイレ」⇒部品交換、または丸ごと交換になります。デザイン性と収納の機能性が高い、こだわりのトイレになります。

尚、便器の価格(工賃込み)は、選ばれるウォシュレット便座のグレードに大きく左右されますが、1(15~25万円)<2(20~30万円)<3(20~35万円)<4(25~80万円)となっています。あくまで目安ですが交換の工賃・既存便器処分も含めた予算になります。

手洗いの有無
組み合わせ便器と一体型トイレの場合、タンクの上のところに手洗いが付いているものがあります。トイレ内外に便器とは別に手洗い器があれば必要ありませんが、今お使いの便器がタンクからの手洗いしかない場合は、同じ種類を選ばれるようにしましょう。
タンクレストイレの場合はタンクがないので手洗いは別に必要ですが、裏ワザとして、パナソニックの『アラウーノV 手洗い付きタイプ』は、タンクがないのに電動の手洗いが付いてるものがあったり、同じくパナソニックの『アラウーノ専用手洗い』なら、高額な新しい手洗い用の給排水工事をしなくても便器交換と一緒に取付ができます。

排水芯を確認する
リフォーム内容と交換する便器の種類がわかりますと、今の便器の汚水配管の位置を確認します。もちろん、業者さんに見てもらっても良いのですがご自身でも簡単に見分ける方法があります。

まずは、「床排水か? 壁排水か?」の判断。下記のイラストをご参照ください。一般住宅であればほとんど床排水ですが、マンションは壁排水が多いです。壁排水は便器の後ろ側から壁に向かって太い排水管が延びています。

床排水と壁排水
床排水の場合
壁排水
壁排水の場合

今回は一般的な床排水の位置についてお伝えします。現在は各メーカーとも壁から200mm(20センチ)に汚水排水管が統一されてますが、1995年(平成7年)以前に建てられた(またはリフォームされた)トイレは各社で様々な位置に排水管が設置されており製品によって壁から30センチだったり、42センチだったりとマチマチです。

便器を取り外してみないとはっきりと排水芯がわかりませんが、取り外さなくても「メーカーと製品名、品番」がわかれば調べることが出来ますし、下記のイラストのように便器を留めてる大きな(ビス)キャップの芯が、排水芯の目安になっていることが多いので、大きなキャップが壁から20センチであれば問題ありません。

排水芯の位置
標準排水芯 壁から200mm
現在は全メーカー、壁から200mmに統一されています。

下記のように排水芯が壁から300mm(30センチ)以上の場合は、、、

昔の排水芯 壁から300mm以上
1995年(平成7年)以前に建てられた(またはリフォームされた)トイレは各社で様々な位置に排水管が設置されています。

下記のイラストのように『排水アジャスター』(+1万円くらい)という部品を事前に用意すれば、床を壊して排水管の位置を動かさなくても交換が可能です。※排水アジャスターが使えるリフォーム対応の便器選びが必要です。

排水アジャスター

他に注意したい点は、給水位置(付属の配管の長さが足りるか?)と、ウォシュレット便座のコンセントがあるか。また、コンセント位置も確認し、電源コードの長さが足りるかどうかの確認も必要です。

ここら辺は、業者の仕事ですが情報がいただければスムーズに見積ができますので、写真を撮って業者に送れば下見しなくても見積ができます。

業者に見積依頼をする時は、
1.現在の状況写真。(トイレ全体と水漏れ箇所や壊れてる部分の写真)

2.今お使いの便器・便座のメーカー・商品名・品番(写真に撮れたら写真でもokです。) 便器はタンクに書いてあることが多いですし、便座はフタの裏側にシールが貼ってあることが多いです。

3.排水芯と排水方式を伝える。床に留めてるビスの大きな方のキャップと後ろの壁の距離が200mmですと一般的な標準品で交換可能です。タンクの上に手洗いがあるか、ないかも伝えてください。

4.新たに交換したい便器の種類や、便座の機能。

以上、4点をお伝えいただければ、業者に見積り依頼しやすいと思います。(できれば写真が好ましいです。)

慌てずに2~3社に相見積もりをしてもらい金額や内容を比べてから選ばれることをおすすめします。(水漏れで24時間対応の「暮らし安心 ナントカアン」などに頼みますと、値引きの少ない商品を勧められたりすることもあるみたいです。)

見積依頼時に、ご自身でご希望のメーカーと機種を選ばれる場合は、以降を参考にしていただければと思います。

■3大トイレメーカー別・種類別 おすすめのトイレ

TOTO
・組み合わせ便器
ピュアレストQR ⇒ 歴史の長い堅実な組み合わせ便器です。お値段もエントリー価格です。デザインにこだわるのであれば、ピュアレストEXというタンクが丸みを帯びたデザインで小ぶりなタイプもございます。

・一体型トイレ
ZR1 ⇒ 便座とタンクだけが一体ですので、将来はその部分(機能部)だけ交換することができます。

・タンクレストイレ
ネオレスト ⇒ 日本、いや、世界のトイレ最高峰!! ハイエンドなシリーズです。

TOTOネオレスト
TOTOネオレスト2
NEOREST もはや、アートの世界。



・システムトイレ
レストパル ⇒ 便器が床から浮いてます!ハンドパワー…ではありません。

TOTO レストパル
♪ハンドパワー…ではございません。(^^;) 便器の下が拭けるだなんて!トイレの神様もビックリですね。


・ユキハウスのTOTOならコレがイチオシ!
TOTOの組み合わせトイレなら、メーカーのカタログに載っていない裏商品(マンション向けの大量販売品)の弊社オリジナル組み合わせ便器あります。
格安でご提供できますので、お値段の安さ追求であればぜひご相談ください。

LIXIL(リクシル)
・組み合わせ便器
アメージュZ ⇒ TOTOピュアレストの対抗機種。便器にふちなし(フチレス)でお掃除が楽ちん。

LIXILフチレス
LIXIL アメージュのフチレスは、便器にフチがなく、汚れにくく、お掃除しやすい形状になっています。



・一体型トイレ
アメージュ シャワートイレ ⇒ 「シャワー」と言うくらい、おしり洗浄の吐水量を、最大約1.2倍にアップ。水の勢いはそのままに水流を太くすることで、たっぷり感のある洗い心地だそうです。

アメージュシャワートイレ
アメージュ シャワートイレ 左が手洗い付き、右が手洗い無し
リクシル シャワートイレ1
たっぷり感のある洗い心地
おしり洗浄の吐水量を、最大約1.2倍にアップ。水の勢いはそのままに、水流を太くすることで、たっぷり感のある洗い心地を提供します。
※当社従来品(2016年~2021年発売品)との比較
リクシル シャワートイレ2
おしりターボ洗浄
ボタンを1回押すだけで、いつでも最大流量(毎分約1.0L)の「おしりターボ洗浄」に変更可能。より多くの水でおしりをしっかり洗います。
※おしりターボ洗浄使用時は、通常に比べ、お湯の持続時間が短くなります。



・タンクレストイレ
サティス ⇒ TOTOに負けておれませんぞ! LIXILのハイエンドシリーズ。

リクシル サティス
LIXIL サティス こちらも芸術的。 毎日使うものだから、とことんこだわっても良いかもしれません。
サティスG 泡クッション
サティスにはGとSがありますが、サティスGには、パナソニックのお家芸だったはずの洗剤を入れておき、泡で尿ハネを防止する「泡クッション」という機能がついてます。
パナソニックの全自動おそうじのように流すたびに泡が出る訳ではないそうです。



・システムトイレ
リフォレ ⇒ リフォームに特化したシステムトイレ。収納キャビネットや小型手洗い器、手摺りカウンターなど組み合わせることで、オリジナルなこだわりのトイレ造りがリフォームで実現できます。

LIXILリフォレ
後ろのカウンターの両脇の扉を開けると収納になっています。小型の手洗いも付けられます。



・ユキハウスのLIXILならコレがイチオシ!
⇒一体型トイレなのに、タンクレスのように見える、タンクが低く小さな『プレアスLS』なら両方のメリットを兼ね備えています。将来的にも便座とタンクが一体になった『機能部』の交換だけで済みます。(陶器の便器は交換不要)

プレアスLSタイプ
LIXIL プレアスLSは、見た目がタンクレスですが、低く小さなタンクとウォシュレット便座が一体型トイレです。将来的に上の部分だけの交換が可能です。

パナソニック
・組み合わせ便器
パナソニックにはありません。⇒ TOTOやLIXILと大きく違うのは陶器製のトイレではなく樹脂製+有機ガラスで出来ています。

・一体型トイレ
アラウーノV(手洗い無し・手洗い付き) ⇒ 便座部分だけ交換が可能です。タンクレスなのに手洗いが付いている面白い製品です。

アラウーノV手洗い付き
アラウーノVの手洗い付きはこのようなスタイルです。洗剤を入れて自動お掃除する機能はありませんのでご注意ください。



・タンクレストイレ
アラウーノL150または、アラウーノS160 ⇒ 家電メーカーらしいハイテクなトイレで、洗剤を入れておくと流すたびに泡で自動お掃除してくれます。スマフォンの専用アプリで排便の健康管理やお手入れ時期なども確認できるそうです。

パナ アラウーノL150
全自動おそうじ アラウーノL150
アラウーノS160
アラウーノS160はハイエンドモデルで弁二オート開閉やスマフォとも連携可能な多機能。
アラウーノL150 蓋の色
カラフルなフタが選べます。(オプション)
アラウーノ アームレスト
アームレストも付けられます。(オプション)



・システムトイレ
アラウーノカウンターアラウーノ手洗い ⇒ トイレに手洗いを新たに増設したい時に有効です。手洗い増設には本来なら大掛かりに床を壊して新しい給排水管工事をしないといけませんが、アラウーノ便器に給排水を繋げることで容易に手洗いを増設できます。

アラウーノ手洗い
便器と手洗いの排水と給水が繋がりますので、大掛かりな配管工事が要りません。


・ユキハウスのパナソニックならコレがイチオシ!
⇒オススメと申しますか注意点になります。アラウーノ・シリーズは大きく3タイプあり、ハイエンドなS160、スタンダードなL150、エコノミーなアラウーノV(手洗い無し・手洗い付き)ですが、便器に洗剤を入れておき、流すたびに自動お掃除してくれる全自動おそうじ「激落ちバブル」機能は「アラウーノV(手洗い無し・手洗い付き)」にはありませんのでご注意ください。
パナソニックのトイレは、何と言っても全自動おそうじ「激落ちバブル」機能が高ポイントと思います。

激落ちバブル
専用の洗剤も販売されていますが、公式の見解でも「市販の台所用合成洗剤(中性)も使えます」とあります。台所用合成洗剤でも中性以外はNGですのでご注意ください。

私もよく注意されますが、小便の飛び跳ねを泡でおさえてくれる「ハネガード」機能がありがたい。

小便の飛び跳ね防止

では、次回は肝心な『ウォシュレット便座の機能』について、詳しくお送りしたいと思います。

新潟県 県央地区で、トイレリフォームのご相談は「ユキハウス」まで

denwa yukihouse

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