防災と減災、まずは自分でできることをしよう。

令和6年(2024年)能登半島地震発生から1ヵ月が経ちましたが、未だ避難所生活を余儀なくされ、復旧の目途すら立たない地域もあり心傷みます。一日も早く平穏な日々を取り戻されることを祈ります。

また、これを機に自宅を点検して、まずは自分で出来ることからやっておきたいとも思いました。

何からどうやったら良いのか調べてみますと、まず「防災」と「減災」と言う考え方があること知りました。

「減災」とは、災害時において発生し得る被害を最小化するための取り組みであり、「防災」が被害を「防」ぐという字をあて、被害を出さないことを目指す印象を与えるのに対して、「減災」とはある程度の被害の発生を想定した上で、その被害を低「減」させることを強調するものだそうです。

そこで、自分でできる具体的な減災対策を調べてみました。

まずは、気象庁の減災対策6つを紹介してます。

  1. 備蓄・非常持ち出し品の準備
  2. 周囲の状況の確認
  3. 連絡手段の確認
  4. 訓練に参加しよう
  5. 安全スペースの確保
  6. 家具の固定
気象庁の減災対策

1.備蓄・非常持ち出し品の準備

備蓄品のチェックリストになります。被災後7日間の水と食料を確保しておくと良いようです。

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非常持ち出し品のチェックリストになります。何故かこのリストにはありませんが、割れたガラスや崩れた瓦礫を歩いて避難できるよう「靴」の用意が重要と聞いたことがあります。持ち出しするにも、靴が無ければ持ち出せないですよね。「靴」と一緒に用意しておくことも重要と思います。

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ちなみに、大地震被害経験者(震度6弱以上)に聞いた、災害時に用意しておいた方がよいと思うものBEST10ってのがありました。

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2007年の古い調査結果なので、現代なら「3位の携帯・ラジオ」に分類されると思うのですが「スマフォ・充電用ケーブル・モバイルバッテリー」が重要ですよね。
スマフォであれば、電話はもちろん、懐中電灯やラジオの代わりになりますし、今は現金の役目も果たしてくれそうですので、このBEST10のいくつか重要な部分をひとつで補えるので、非常持ち出し品の筆頭、最重要品かと思います。

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2.周囲の状況の確認・3.連絡手段の確認・4.訓練に参加しよう。

避難とは、学校や公民館など行政が指定した避難所へ行くことだけでなく、4つの行動を示すそうです。

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避難のポイント10項目

地震対策10か条(防災の手引き)

災害用伝言ダイヤルなど、災害時の連絡方法を知っていること、連絡の取り方について普段から家族で共有しておくことも大事と思います。

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5.安全スペースの確保・6.家具の固定

震災時、自宅に居た時は家の倒壊で下敷きにならないよう、2階に避難するのが良いと言う方が多いように思いますが、ケース・バイ・ケースでしょうし、メリット・デメリットはあるかと思います。

ただ、避難できるように自宅の安全スペースの確保や、家具など重量物の固定は重要と思います。

どこから手をつければ良いかと考えますと、「就寝位置の周辺(就寝時に潰されない)」「出入口や廊下(避難動線の確保)」「窓ガラス(割れたガラスで怪我・避難できない)」「キッチンなどの火を使う場所(火災)」の4点がポイントのようです。

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まずは、すぐに出来ることとして、タンスや食器棚など重量物の配置、模様替えがあります。

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じつは、家の形状によって「揺れやすい方向」と「揺れにくい方向」があります。

長方形の長手の方が揺れにくいのです。また、タンスや食器棚も形状で考えますと同じ理屈になります。

下記の図を見て、一番倒れにくい位置に移動したり、倒れる方向を予想できます。

倒れにくい方向

■ 具体的な対策

・まずは家の中を総点検してみましょう!

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・寝室

リビングでの対策

・キッチン

キッチンでの対策

・家具の固定方法

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家具の固定方法1

・どんな固定方法でも、しっかりとした下地(柱や間柱・胴縁)に留めなきゃ意味ありません。

固定する下地が大事

壁と言っても、弱い石こうボードに固定していては意味がありません。その石こうボードの奥には下地(柱や間柱・胴縁)がありますので、必ずしっかりと下地に留めましょう。

留めるビスの長さも、石こうボードの厚みが12mmありますので、最低でもそれより長くなくては下地に留まりませんのでお気をつけください。

・下地の探し方、下地の間隔

石こうボードの奥にある下地を見つけるには、ホームセンターなどに専用の「下地チェッカー」(針をさすものや、センサー式があります。)が販売されていますが、無い場合は固定したい部分の壁や天井を叩いていき、密になっている音(=低い音)がしたら下地がある場所です。

または、磁石があれば、磁石を上下に動かしていきくっついた場所が、石膏ボードを下地に固定しているネジがある場所で、その位置に下地(柱や間柱・胴縁)があることが確認できます。

石こうボードを留めてる下地の間隔は、基本的に30cm・45cm間隔(その倍数 60センチ・90センチ・120センチ・180センチ)で入ってます。

壁下地の間隔

在来工法の木造住宅は尺寸で作られてますし、石こうボードなどの大きさも尺寸に合わせて1寸=3.03cm(303mm)となってますので、正確には90センチでなく91cm(909mm)、180センチでなく182センチ(1818mm)になります。

まずは、すぐに自分でできそうな減災対策をしてみましょう。私も自宅をもう一度よく点検したいと思います。

一日も早い復旧・復興が進みますことを祈ります。

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