玄関ドアの交換についてご相談をいくつかいただきましたので、まとめさせていただきたいと思います。
■ 玄関ドアは、家の顔。

ご自宅やアパートの玄関は、まさに”家の顔”ですので、建物の価値、印象を決める要素になるかと思いますし、現代の玄関ドアは防犯性や断熱性など高性能な玄関ドアに進化していますので、「玄関は寒くて当たり前」と言うのは今は昔の話となっています。アパートなどは資産価値・収益性を高める効果があるかと思います。
■ 交換方法は、たった1日で交換できる『カバー工法』が主流。

玄関ドア交換の工法は(方法)は大きく分けて2種あります。玄関ドア周囲の外壁などを壊して撤去した後、新しい玄関ドアを取付て周囲をまた復旧する『在来工法』と、周囲外壁を壊さずに既存玄関ドアの枠を残して、そこを覆うような形で新しいドアを取り付ける『カバー工法』と言う工法があり、施工期間はたったの1日間。(事前に寸法を計測して工場での製作期間は1ヶ月間ほど準備期間は必要です。)
現在は、この『カバー工法』が主流になっています。その中でも片開きドアから、引き戸にする『アウトセット玄関引き戸』にする方法もあります。

引き戸にすれば玄関前のスペースが有効活用できますよね。
■ 玄関ドア交換の費用は?メーカーのドア本体定価(定価)が工事費を含めた価格の目安です。

玄関ドアと言っても、形状によって、片開きや親子ドア(親扉と子扉)、引違戸や4枚引き戸などありますので、扉が1枚と2枚、4枚では値段は変わってきます。またデザインによっても値段は変わってきますので、アルミに木目調のドアは、やはり高額になります。

1枚ドアのアルミ単色ですと30~50万円程度、親子ドアですと40~70万円程度、4枚戸ですと60~100万円程度掛かります。
案外、お高く感じられるかも知れませんが、しっかりした造りの実物を見ていただくと、そのお値段もご納得されるのではないかと思います。正直、昔の玄関ドアとは大違いです。
つまり、それだけ価値があると言うことになるかと思います。
おおよそですが、メーカーのカタログに記載された”ドア本体価格(定価)”が、値引きされたドア本体+工事費を含めた玄関ドア交換費用の目安になります。
■ 3大メーカー(YKKap、LIXIL【トステム】、三協アルミ)のカバー工法
いずれも、たった1日間で取り換えが出来てしまうカバー工法の玄関ドアシリーズです。
・YKKap のドアリモ
鍵を差さずにピッと施解錠できるスマートキーが便利! 専用アプリや顔認証まで可能。(顔認証は別途100Vの電源工事が必要のようです。)

・LIXIL【トステム】リシェント
コロナ禍でニーズが高くなった感もありますが通気機能。ドアを閉めたまま採風や採光が可能な健康面でも機能性の高いドアです。木目のデザインが豊富で、得意な印象があります。

・三協アルミのノバリス
同じカバー工法でも「SRカバー工法」という特許を持っていて、施工は免許を取得した専門の施工業者がするので安心。もちろん、他社のようなスマートキー・採風が網羅された製品もあります。

■ 補助金など活用できないかしら?
玄関ドア・リフォームは費用対効果が高いリフォームとは思いますが、なにせ高額の為、できれば補助金などの活用したいところです。近年、国は住宅の脱炭素を目的とした断熱性能を高めるリフォームには積極的に補助金制度を用意してくれています。
2023年の玄関ドア交換で補助金制度で使えそうなのは、下記の4事業。
1.こどもエコすまい支援事業→ドアの断熱リフォームのみで利用可能
2.次世代省エネ建材支援事業→ドア以外の断熱改修もする場合に利用可能
3.断熱リフォーム支援事業→ドア以外の断熱改修もする場合に利用可能
4.長期優良住宅化リフォーム推進事業→ドア以外にも家全体の性能を上げる場合に利用可能
ただし、2~4はドア以外の断熱工事(壁や床下、天井内の断熱材施工や、窓の断熱改修など)を一緒に施行することが必須条件ですので、玄関ドアのみ単体で使えるのは「1.こどもエコすまい支援事業※」ということになります。
※こどもが一緒に住んでいなくても使えます。賃貸、アパートにも使えます。
ただ、残念ながら2023年9月28日で予算上限に達したので申請受付は終了しています。
こどもエコすまい支援事業【予算終了】
こどもエコすまい支援事業は、予算上限(100%)に達したため、2023年9月28日を持ちまして、交付申請(予約含む)の受付を終了しました。
特徴 |
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玄関ドアのリフォームでは断熱性の向上が目的補助額が合計5万円以上である必要があるドアのみの改修可能 |
対象リフォーム内容 |
以下いずれかの断熱・省エネ工事開口部の断熱改修(←玄関ドアリフォームはここに該当)外壁、屋根・天井 または 床の断熱改修エコ住宅設備の設置 |
補助額 |
ドア(大):ZEHレベル 45,000円/箇所、省エネ基準レベル34,000円/箇所 開戸:1.8m²以上 引戸:3.0m²以上 ドア(小):ZEHレベル40,000円/箇所、省エネ基準レベル30,000円/箇所 開戸:1.0m²~1.8m²未満 引戸:1.0m²~3.0m²未満 最大の補助額:30万円(工事の内容や属性に応じて最大60万円) <子育て世帯または若者夫婦世帯> ・既存住宅を購入した場合:60万円 ・上記以外:45万円 <一般世帯> ・既存住宅(安心R住宅に限る)を購入した場合:45万円 ・上記以外:30万円 |
応募期間 |
2023年3月31日 ~ 予算上限に達するまで(遅くとも2023年12月31日まで) ※2023年9月28日で締め切られました。 |
対象者条件 |
こどもエコすまい事業者と契約している |
参考:こどもエコすまい支援事業
しかし、この補助金は利用しやすくて、人気の支援事業ですので2024年も、また募集があるっぽいです。(噂)(前年2022年もありましたので、2024年もおそらく継続されると思われます。)
補助金を使った玄関ドアリフォームをお考えであれば、来年度(2024年 春)を待つのも一考と思います。登録してる事業者での施工も必須条件ですが、ユキハウスで優良な登録業者を斡旋いたします。ご安心ください。
■ 介護保険による住宅改修費用助成(市町村に拠ります)
国のエコ・断熱リフォームへの補助金制度の取り組みとは別に、福祉・介護の観点から介護保険の『高齢者住宅改修費用助成制度』や、『居宅介護住宅改修・介護予防住宅住宅改修費支給』などが使える場合もあります。
介護保険の住宅改修助成は市町村がそれぞれ独自の制度も加えて受付していますので、下記は新潟県の三条市の例になります。
・高齢者住宅改修費用助成制度
対象者
市内に居住し、おおむね65歳以上の要支援1以上で、世帯員の前年の収入合計が600万円未満の方(注意)過去に補助金の交付を受けた世帯は除きます。
対象となる経費
対象者又はその親族が所有し、対象者が居住する既存の住宅について行う次の工事(増改築を含み、全面的な建替を除く)に要する経費が対象となります。
- 居室又は廊下等の改造
- トイレの改造
- 浴室の改造
- 玄関の改造
- 段差解消機又は階段昇降機の設置
- ホームエレベーターの設置
(注意)ただし、介護保険の居宅介護(介護予防)住宅改修費の支給を受けた額を除きます。
補助限度額
- 30万円
補助率
- 生活保護世帯 100%
- 所得税非課税世帯 75%
- その他の世帯 50%
高齢者、障がい者等住宅整備補助事業実施概要(チラシ) (Wordファイル: 445.5KB)
■ 居宅介護住宅改修・介護予防住宅改修費支給
対象工事
- 廊下、階段、浴室などへの手すりの取付け
- 段差解消のためのスロープ設置等
- 滑り防止、移動円滑化のための床材変更等
- 開き戸から引き戸などへの扉の取替え
- 和式便器から洋式便器への便器の取替え
- 上記の改修に伴って必要となる工事
支給限度基準額
1人につき20万円(1割は個人負担ですので、実質18万円が支給限度額になります。)
1 相談・検討 | 高齢介護課窓口やケアマネジャーに相談します。 |
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2 事前申請 | 工事着工前に住宅改修の申請をします。申請には、住宅改修が必要な理由書、見積書(原本)、写真(日付入り)などが必要です。 |
3 工事 | 市の確認を受けてから工事に着工します。工事完了後は、改修費用を一旦全額自己負担して工事業者に支払います。 |
4 事後申請 | 工事完了後に支給の申請をします。申請には、領収書、写真(日付入り)などが必要です。後日、保険給付分が振り込まれます。 |
住宅改修についてはこちらもご覧ください(チラシ) (PDFファイル: 660.3KB)
介護保険の申請や届出にはマイナンバーが必要です (PDFファイル: 77.2KB)
家の顔とも言える玄関ドア。カバー工法ならたった1日間で取り換えできます。断熱性や防犯性機能向上、採風やスマートキーで操作性を快適化。
思ってるより費用は掛かりますので、そこは上手に補助金・助成金を活用した玄関ドア・リフォームはいかがでしょうか。
新潟県 県央地区で、玄関ドア・リフォームのご相談は「ユキハウス」まで

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