リフォームの順番(優先順位)

「中古住宅を購入して少しずつリフォームしていきたい。」というご相談をいただきました。

そこで今回は、リフォームの順番(優先順位)を考えてみたいと思います。これは、中古車購入に例えるとわかりやすいと思います。

中古車

①雨漏り(主要構造部)修繕

まずは、『屋根・外壁の雨漏り』と思います。
雨漏りを放置しておくと柱や梁、基礎などの主要構造部(構造耐力上主要な部分)に甚大な悪影響が生じます。

また、地震や地盤沈下で基礎に大きな亀裂などあれば最重要事項になりますので、早急に手当てしないといけません。

構造耐力上主要な部分

築10年以内であれば、建てた業者が「住宅瑕疵担保責任保険」に加入する義務がありますので、保険適用となり建てた業者の負担で修繕してもらえる場合があります。

また、風災(台風など)・雪災(大雪など)による雨漏りであれば、火災保険に加入していれば補償の対象になる可能性があります。

耐震診断などは地方自治体で9割の補助してもらえる助成事業もやってる市町村も多いです。(耐震診断だけなら自己負担1万円程度 その後、耐震補強の設計や施工は実費になります。)

窯業系サイディング

外壁は、一般的な『窯業系サイディング』であれば、築10~15年くらいで塗装工事が必要になります。
表面の塗装で防水性を保護しているからです。
しかもその後も10~15年周期で塗り替えが必要です。30年以上経ちますと、外壁の貼替えや増し貼りということになってしまいます。

外壁本体の耐久性もそうですが、窓まわりや、外壁のつなぎ目(目地)のコーキング(シーリング)の耐久年数が10年程度ですので、コーキングの打ち替えも必要になってきます。

これは「リフォーム」と呼ぶより、「修繕」と呼べる内容になるかと思います。

中古車で例えれば、エンジンが故障し、タイヤがパンクしていたら乗ることさえできませんよね。

優先順位で言えば、一番最初にしなくてはならないと思います。

②水回り(トイレ・風呂・キッチン・洗面台・給湯器など)
主要構造部に問題がなければ、生活に欠かせない水回りをチェックしましょう。

長い期間、空き家になっていると、給水を止めている場合が多いですので、いざ通水してみますと、水漏れや配管の詰まりがあったり、浄化槽や給湯器など関連機器も確認しましょう。

費用の相場は下記になります。金額の幅は選ぶ機器の価格帯にも拠りますが、工事の内容を工夫することが大切です。

水廻りリフォーム

工事内容の工夫とは、例えば汲み取り式トイレであれば、『簡易水洗トイレ』に交換することで、汲み取り式のまま、大掛かりな合併浄化槽や下水工事をしなくても、水で流せて洋式のウォシュレット便座に交換することができます。

簡易水洗トイレの仕組み


水洗トイレでも和式を洋式にすることも可能ですし、洋式から洋式便器の交換であれば、1日間で交換可能です。

トイレ

また、タイル貼りの在来お風呂も、お風呂場内部だけのリフォームで、1週間~10日間くらいでユニットバスにすることができます。タイル貼りの冷たいお風呂場では、ヒートショックに拠る健康被害や、やましてや命の危険があることを考えれば、プライスレスと思います。

既存のタイル貼りお風呂
タイル貼りの冷たいお風呂 ビフォー
ユニットバス
あたたかなユニットバスにできます。

キッチンは、対面式にしたいなど大きなレイアウト変更がご希望であれば、台所の部屋全体の大掛かりなリフォームになってしまいますが、キッチンのレイアウトを変更しなければ安価に短期間(3~4日程度)で、今風のシステムキッチンに交換することができます。

着前 実家 キッチン2
キッチン1

洗面台は蛇口の交換などをするより、洗面化粧台を丸ごと交換された方がコスパが良いと思います。

洗面台
洗面台本体は安価なものもあります。蛇口だけ交換するより丸ごと交換の方がお得です。

見逃しがちですが、給湯器も耐久設計年数は10年ですので、外部の給湯器本体に製造日のステッカーが給湯器に貼ってありますのでご確認いただき、10年を過ぎていれば交換のタイミングです。

交換状況 給湯器

中古車で言えば、オイル漏れ修理やブレーキパッドの交換、エアコンやナビなどの修理に当たると思います。走れますが危険な状態という訳です。

③断熱リフォーム
次に、いよいよ内装・美観リフォームとなるかと思いきや、特に新潟など気候の厳しい地域では、断熱リフォームをオススメします。
お風呂リフォームの時も申しましたが、健康面で断熱が欠かせませんし、光熱費高騰の折、燃費よく生活するには断熱リフォームが肝心です。

断熱リフォーム

特に、窓から夏は73%、冬は58%の熱が出入りすると言われています。それはそうですよね。昔のサッシは5ミリ程度のガラス一枚で、枠は薄いアルミ製なのですから…。

熱の逃げる割合

窓断熱は、ガラス交換・内窓設置・外窓交換などがありますが、短時間で設置できて、効果の高い「内窓設置」がオススメです。内窓設置は断熱性能向上もそうですが、結露対策・防音・防犯などにも効果があります。

内窓の6つの効果

家全体の窓断熱をするのがベストですが、予算が合わない場合は、一番長い時間を過ごすリビングや寝室などに絞るのも良いですし、お風呂・脱衣室、トイレなどヒートショックの原因になる場所の窓に内窓を設置するだけでも効果は高いです。命と健康には代えられません。

内窓を付けることによる光熱費の試算では、1ヶ月1,670円も節約できるそうです。つまり、1年間で2万円! 10年間で20万円もお得ってことになります。これは大きいですよね。

10年で20万円節約

しかも窓断熱は、国の助成金(令和7年度(2025年度)国のリフォーム補助金まとめ記事)を活用すれば最大50%…半額で設置することができる今がチャンスです。

窓断熱助成金2025

尚、窓や玄関ドアの断熱リフォームで助成金が沢山もらえる環境省の『先進的窓リノベ2025事業』は、今期限りで終了し、来年度は継続されない打ち切りが決まっているそうです。今年度(2025年度)がラストチャンスかも知れません。

中古車で言えば、窓にフィルム貼るだけでなく、エンジンをハイブリッドに改造するくらいのインパクトがあると思います。音も静かになり快適さがアップしますよ。

④内装・美観リフォーム
リフォームしようと思うと、一番最初に目がいってしまう壁紙の汚れや床のキズなど内装ですが、リフォームの緊急性や必要性の順番から考えますと最後になるかと思います。

実家 和室8帖 ビフォー
実家リフォームのビフォー 襖で仕切られた6畳の和室でした。
旧和室6帖 ユキハウス事務所
アフターは、畳を床を無垢フローリングにして、壁紙を張り替えてユキハウスの事務所にしました。


内装・美観リフォームは、一番華やかなリフォーム工事になりますし、毎日を清潔で快適に暮らすには目に見える部分をリフォームしたいの誰しも思う事ですが、基本構造と基本性能を満たしてから時間を掛けてリフォームしていくのも楽しいのかも知れません。

中古車で言えば、ハンドルカバーやシートカバーを被せたり、アルミホイールにしたり、マフラーを代えたり、思い切って外装を好きな色に塗装したり、使いながら自分の好みにカスタマイズしていくのと似ているのかも知れません。

ある程度なら、D.I.Yも可能なリフォームでもありますので、プロに任せる部分と自分で出来ることをやって費用を抑えつつ、ひとつひとつ自分好みに楽しんでリフォームしていくのも良いのではないでしょうか?

まずは、優先順位を考えて、それに掛かる費用や時間などを知ることが、リフォームの第一歩と思います。

上手く中古車購入に例えられていたでしょうか? かえってわかりにくくしていたらすみません。(笑)

中古車で言えば、定期的なオイル交換や点検・車検、メンテナンスをしてくれる身近な整備工場の相談しやすい人になれるよう、「ユキハウス」は頑張っていきたいと思っております。

新潟県 県央地区で、中古住宅などのリフォームについてのご相談は「ユキハウス」まで

denwa yukihouse

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