中古住宅を購入し、将来は民泊としたいと言うご希望があり、今すぐにではないけど洗面脱衣室をもっと洗練させたいと言うご相談をいただきました。

そこで提案をさせていただいたのが、洗面脱衣室を『ホテルライク』にするプランです。

『ホテルライク』＝住まいをホテルのように洗練された空間にするインテリアスタイルを指します。生活感のない、高級感のある、落ち着いた雰囲気のリビングや寝室などを目指すのが特徴です。

洗面化粧台は、リクシルの「ルミシス ・ ベッセルタイプ」を提案させていただきました。

現在は一般的な750mm幅の洗面化粧台が付いています。

洗面化粧台のとなりに付いてる、SK流し（洗濯用流し）を撤去すれば、1200mm幅まで取付が可能でしたので、この絵のようなスタイルになります。

洗面器を２台並べたいとのご希望でしたが、２台並べて設置するには幅が1690mmくらい必要でした。

椅子を用意すれば、座ってカウンター部分を使えますので、お化粧や身支度を整えるスペースとして活用できると思います。

鏡に照明がないので、LEDテープライトを上下に配したら良いと思いました。ホテルライクのポイントは『間接照明』です。

メインの照明器具は、脱衣場ですので『サーキュレーター』付きの照明器具はいかがでしょう？

夏場は正回転で扇風機のような使い方、冬は逆回転で空気の循環を行います。

内装は、調湿効果が期待できて高級感がある『漆喰』や『珪藻土』など塗り壁ががベストですが、洗面化粧台を豪華にした分、壁はワンランク下げて『珪藻土壁紙』と呼ばれる本物の珪藻土を表面に練り込んだビニールクロスがありますので、天井と壁を『珪藻土クロス』に貼替えするご提案です。
一般的なビニールクロスより、調湿性が期待できて質感があります。

現況の床は、一般的な木目調の『住宅用クッションフロアー』でしたので、本来であれば本物のタイルや無垢フローリングなどにしたいところですが、耐水性能が必要な場所ですので、クッションフロアーよりワンランク上の『Pタイル』のご提案です。

一般的な住宅用クッションフロアーより質感がありますが、ビニール素材ですので耐水性は同じようにあります。『Pタイル』の他には、『店舗用クッションフロアー』であれば、住宅用よりも色柄も豊富で厚みやある程度の固さもあって良いと思います。

見積をとってみましたが、リクシル ルミシスの本体だけで45万円ほどでした。

既存洗面台などの撤去処分・設備工事・電気工事・内装工事・木下地工事を合わせますと、120万円ほどです。

想定外だったのが、鏡まわりの『LEDテープライト』をスイッチや変圧器などが電気工事として本格的に見積もっていただいた結果、電気工事が20万円もしてましたので、USB給電タイプがありますので、USBのコンセントに差して使える安価でD.I.Yできる『LEDテープライト』もありますので、もっと費用は抑えることが出来ると思います。

カウンタータイプの洗面化粧台は豪華一点主義とし、USB給電タイプのLEDテープライトにし、内装などの仕様をワンランク落として再計算しましたら、98万円にまで圧縮できました。

ホテルライクな洗面脱衣室を98万円で実現できれば、相応の価値はあるように思います。

毎日使う水回り、トイレも同じような手法で、ホテルライク化すると生活の質が向上すると思います。

お家の中に、ホッと癒される空間があるのは良いと思いませんか？

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