給湯器交換の確認事項

これから寒くなる季節になる前に気をつけたいのが「ガスふろ給湯器」の故障。普段、蛇口をひねれば当たり前にお湯が出ていますが、実は給湯器の寿命って10年間だってこと知っていましたか? 10年間以上お使いの方や、「最近、給湯器の調子悪いんだよなぁ~」って方へ「ガスふろ給湯器」交換についてまとめてみました。

■ ガスふろ給湯器交換工事はどこに頼めば良いの?
とかくガスはガス漏れなどによる火災や一酸化炭素中毒など危険が伴いますので、正規ルートで販売されていて、取替え施工も知識と経験を持った業者に頼むことをおススメします。インターネットで給湯器だけ買っても取付だけをしてくれる業者は稀です。むろん、中古はやめた方が良いですし、ましてやD.I.Yで自分で取替えするだなんて考えない方が良いです、リスク大きすぎますので絶対に避けるべきです。

そして、できるだけ近くで信頼できる(できそうな)業者さんに依頼しましょう。取り替えて終わりでなく、何かあった時に駆けつけてくれる距離から探すのがポイントです。

給湯器交換をしている業者は大きく分けて3タイプ。
(1)(ガス会社関連)ガスショップ・地場の設備会社系
(2)ホームセンター系
(3)リフォーム会社系

インターネットで検索する際は「給湯器交換 地域名」のように、地域名を必ず入れると良いと思います。

(1)は安心度は一番高いと思いますが、価格的には(2)と(3)の1.5~2倍くらいします。案外、地元の設備屋さんですと慣れていなかったり、住宅は苦手な会社もあったりします。
(2)は機器本体価格的には安くて良いのですが、工事担当者の技量によって大きく左右されます。工事受付者が普通の売り場担当者しかいなくて、たらい回しにされたり、担当者の経験浅く、施工業者も安いので数をこなさないといけなかったりして責任感薄く、工事を始めてから急に追加費用が掛かったなんてトラブルの話を耳にしたことはあります。
(3)は実績のある地場のリフォーム店であれば価格・工事とも良いと思いますが、大手で全国の修理系(24時間駆けつけます!的な)のような会社より、地場の実績(経験)があるリフォーム店が良いと思います。いずれにせよ、担当者次第な部分は大きいです。

ユキハウスでは、私自身、前職で50台以上は給湯器交換を担当した経験がございますので、施工経験豊富の設備屋さんと、ガス給湯機器の仕入れも(2)(3)に負けない正規仕入れルート持ってます。私が駆けつけられる距離である新潟県央地区・周辺であれば、ぜひご相談ください。

■ 事前確認事項

見積り時に必ず現地を確認させていただきます。私が現地で確認する事項をまとめておきます。最初にお電話やメールで問い合わせいただく時にお伝えいただけますとスムーズです。

1.給湯器に貼ってあるシールの確認(メーカー・品番・製造年月日など記載されてます。)

まず確認していただきたいのは、給湯器に貼られたシールです。シールには、品番(型番)などが記載されていますので、メモまたはスマフォで写真を撮っていただきますと助かります。

ガス種 品番 号数確認

このシールに記載された品番(型番)からわかることは5つ。

(1)製造年月
シールには給湯器が製造された西暦と月(日までは書いてない)が記載されてます。給湯器は耐久年数と部品・部材確保期間が10年間で設計されています。10年以上お使いであれば、給湯器メーカーによる故障部品交換などされても数年後に買い替えになることでしょう。メーカーの部品と作業料金は定価でお高く、出張料なども掛かります。数年後には違う部品などが壊れることが多いので交換おすすめします。体感的には12~14年くらいが交換タイミングになる場合が多いようです。

(2)メーカー
新潟県に於いて、ガスふろ給湯器メーカーは「ノーリツ」または「リンナイ」が多く、稀に「パーパス」や、現在は製造していない「ナショナル(松下)」などがあります。

(3)給湯器の号数(お湯を沸かす能力の大きさ)
品番には16・20または24と必ず数字が入っていて、16、20、24という数字が号数(お湯を沸かす能力の大きさ)になります。給湯器には、給湯専用の5号(いわゆる瞬間湯沸かし器)と、キッチンなどの給湯とお風呂も沸かしてくれる「ガスふろ給湯器」があり、「ガスふろ給湯器」には、16号(一人家族)・20号(2~3人家族)・24号(3~4人以上家族)があります。

給湯器の号数の説明 給湯器

(4)フルオートかオートか?
品番(型番)に、AWなどとあるものは通常「フルオート」です。
型番にSAWとあるのもは通常「オート」です。
例:RUF-E2405SAW= 24号のオート
※ ちなみに、W=壁掛型 なので据置型はAGやSAGとなったりします。

「フルオート」と「オート」の機能の違いですが、現在お使いの給湯器と同じ方が使い勝手が良いと思いますが、金額的に抑えたいのであれば「フルオート」から「オート」にするのも一考です。1.5万円ほど安く済みます。
個人的にはオートとフルオートにその金額差ほどの違いはないと思います。

詳しくは、下記リンクをご参照ください。
「フルオート」と「オート」の違いについて

オートフルオート違い
フルオートとオートでは、自動でお湯が浴槽にたまり、設定した温度で保温してくれるのは同じです。違いは設定した浴槽の湯量を保つ自動「たし湯」(フルオート)か、浴槽のお湯が減ったら「たし湯」ボタンを自分で押さないといけない(オート)かです。細かく言いますと、おいだき配管の残湯を吐き出して綺麗さを保つ機能もフルオートにはあります。


(5)ガスの種類
ガスの種類は、都市ガスとプロパンガス(LPガス)があります。それによって給湯器が違ってきます。ちなみに、雪国の新潟ではガスではなく石油(灯油)給湯器の場合もありますが、今回は説明を省きます。(また後日、改めて石油(灯油)給湯器の説明しようと思います。)

2.ガスメーターの号数確認
ガスの種類は、都市ガスとプロパンガス(LPガス)があるとお伝えしましたが、都市ガスの場合はガスメーターの号数(ガスの容量)の確認も必要です。ガスメーターは小さなものから2.5号、4号、6号、8号があり、ガスふろ給湯器の号数(16・20・24号)に対応したガスメーターが必要です。

ガスメーター

ガスメーター2.5号が使用できる給湯器は10号まで(瞬間湯沸かし器くらいですね)で、4号メーターだとガスふろ給湯器16号と20号までになりますので、ガスメーターが4号なのに、新しい給湯器は24号を使いたい場合は、ガス会社からガスメーターを6号に替えてもらう必要が発生します。

3.設置タイプの確認。 屋外か室内か?
給湯器に貼ってある品番(型番)を確認するとわかりますが、給湯器が設置してある場所によって違うタイプがあります。設置場所は、大きく5つのタイプがあります。

設置タイプ

(1) 屋外壁掛けタイプ(フリー設置) …一般的です。お風呂場付近の外壁に付いてることが多いです。
(2) 屋外設置(屋外据置)タイプ…こちらも屋外ですが、壁ではなく外部の床の上に置いてあります。
(3) 浴槽隣接タイプ(浴槽に穴が2つあるのが特徴)…お風呂場の外、または脱衣室などの床に置いてあります。(室内だと排気煙突があるのが特徴。)

屋外隣接タイプ 2つ穴
浴槽のふたつ穴の一方に新しく循環金具を取付します。不要になるもうひとつの穴は、ふさぐ専用部材がありますので、浴槽を変えずに屋外壁掛けや屋外据置きタイプに交換できます。

(4) PS設置タイプ…アパートやマンションなどです。入口ドア脇の共有廊下などにあるPS=パイプスペースに設置されています。
(5)屋内設置タイプ…隣地と近すぎて屋外に設置できない場合や、北海道など極寒冷地ですと必ず屋内設置だそうです。煙突で吸排気します。

築20~30年以内くらいの住宅であれば、屋外壁掛け(フリー設置)タイプが一般的で多いと思います。それ以前に建てられた住宅ですと、屋外設置(屋外据置)や、浴槽隣接タイプも多いです。給湯器取替えの「標準工事」と言われるのは(1)屋外壁掛け(フリー設置)を想定しています。

ちなみに、ユキハウスの屋外壁掛け(フリー設置)の交換「標準工事」は下記の内容になります。※このような内容の場合が多いですが、各社によって違いますので依頼前に必ずご確認ください。

標準工事とは

逆に別途追加になる場合があるのは「給水給湯管・保温管」の交換です。基本的に標準工事としては、給湯器につながってる給水給湯管・保温管やガス配管はそのまま利用します。含まれてるのは交換に必要な給湯器から数十センチ程度です。錆や劣化が酷い場合は、給水給湯管・保温の交換がどうしても必要だったり、この際、一緒に交換しておいた方が良い場合もあります。

他に、給湯器本体の配管カバーや排気筒のオプション部品は別途になります。特に新潟では給水管に巻いてある「凍結防止ヒーター」も一緒に交換、または新規施工されることをおすすめします。

■ 新しい給湯器にする時に改めて確認すること。
(1) 家族人数の変動、湯量不足を確認。
設置当時と使用する家族の人数が増減していれば、それに合った給湯器の号数にすることを検討します。
今までお使いでお湯が途中で冷たくなったり、出る量が不足していれば号数アップ。逆に家族が独立されて二人暮らしになった場合などは、ひとつ小さい20号にしてしまう方法もあります。

(2)従来型のままか? エコジョーズにするか確認。
ぜひ燃費の良いエコジョーズを選ばれることをオススメします。
機械自体の価格と施工費はアップしますが、5~7年くらい使うと機器の導入した時の初期コストと、少なくなったガス料金の運転(ランニング)コストの差は、必ず元がとれるような計算になっております。
ただし、エコジョーズのデメリットとしては2点あります。
1)「ドレン排水」が必要
給湯器の近くに排水桝や埋設された雨水排水管や側溝など必要です。(私は付けたことありませんが、今はドレン排水できないことが多いアパートやマンションなどの集合住宅取替用エコジョーズ「kaecco(カエッコ)」というのがリンナイにあります。
2)排水を中和させる「中和器」という消耗部品の交換が必要
使い方にもよるそうですが、耐久年数の10年間より前に「中和器」という部品の交換が必要になる場合があります。体感的には7~8年くらい?交換には1.5万円くらい掛かります。中和器の交換が必要になると、リモコンに「920、930」の表示が現れます。また、ドレン排水管や中和器が詰まった場合(凍結の場合も)「290」というエラー番号が表示されます。

ちなみに、エコジョーズはノーリツやリンナイのメーカーを問わず、統一した呼び名になっていますが、開発したのはパーパスなのだそうです。従来品は廃止する方向でしたが、デメリット部分が解消されずに未だ従来品も販売されています。

読んでいただいた通り、給湯器の交換は確認するポイントが多く、しかも火災や一酸化炭素中毒などのリスク…命と財産を守ることと直結しますので、価格だけではなく、お近くの信頼できるところへ頼まれることをおススメする理由が伝わったかと思います。

新潟県 県央地区で、給湯器のご相談は「ユキハウス」まで

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