今回は洗面化粧台のご相談をいただきましたので、洗面化粧台の選び方のお話をさせていただこうと思います。
■まずは、洗面化粧台の幅(間口)を確認する。
幅(間口)がいくつかございますのでお使いの洗面化粧台の幅をご確認ください。
50cm/60cm/75cm/90cm/1m以上とありますが、一番ポピュラーなのは75cmのタイプかと思います。高さは190cmが一般的ですが、使用されてた洗面化粧台の高さが180cmの場合も多いので、天井高さやコンセントの位置も関係してくる場合がありますので注意が必要です。
■鏡の種類を選ぶ
基本的に洗面化粧台は、下の洗面台と上の鏡部分が別々になっています。鏡の種類は一面鏡 / 二面鏡 / 三面鏡があり、鏡の裏側が収納になっているもの、なっていないものがあります。二面・三面鏡の方が高級感があって、収納力も高いのですが、意外と濡れた歯ブラシなどを収納するには、一面鏡の方が使い勝手が良いと言われるお客様もいます。
見落としがちですが、お湯を使うので「くもり止め機能」のある鏡が良いです。
くもり止めには「電熱ヒーター」が入ってる鏡と、「特殊な表面加工(エコミラーや、くもりシャットなど)」でくもりにくくしてるものとありますが、電熱ヒーター・タイプは一部分的にしか入っていなかったりするので、表面加工タイプの方が鏡全体がくもらずに便利です。
鏡 くもりシャットは、パナソニック洗面化粧台 Mライン
■キャビネットの種類
扉タイプ・引き出しタイプがあります。狭い洗面スペースが多いので扉タイプじゃないと難しい場合もあります。特にリフォームの場合は、配管の位置の自由度がある、扉タイプの方が施工するものとしては助かります。
■洗面ボウルの素材・容量・深さ
私はここが最大のポイントではないかと思います。自分自身も必要以上に水ハネして使ってしまい、家族に叱られるタイプです。(^_^;)
・素材
従来通りの「陶器」の他に、システムキッチンで使われるような人工大理石(トクラス)や、有機ガラス系新素材製(パナソニック)、高品位ホーロー(タカラ・スタンダード)などがあります。長年の信頼感があるのは陶器ですが、高級感となると、やはり人工大理石が見栄えします。掃除性や割れなどを考えると新素材系の選択も良いかと思います。
・容量と深さ
私は特にバシャバシャと使ってしまうので、なるべく大きくて深いものが欲しいです。深さがあるとちょっとした手洗いもできるので便利です。
深い洗面ボウルですと、TOTOのサクア が良さそうだなぁ~と思います。もうちょっとしたSK(スロップシンク 掃除用のシンク)みたいです。これなら水を弾いても叱られないかも? 75cm幅の場合、ボウルの容量は18リットルだそうです。
洗面ボウルの幅が広いものですと、LIXILのピアラ を見た時に、「わー、凄い!」と思いました。幅をギリギリまでボウルにして、キッチンのシンクみたいに物を置ける水切りが付いてます。石鹸やコップなど置くのにいいですね。
75cm幅でボウルの容量は20リットル。(収納の多いデザインのものは16リットルのタイプもあるようです。)
ボウルの容量で言えば、クリナップのファンシオが幅75cmでLLボウルが最強! 驚きの23リットルだそうです。顔を洗うと周囲をビッショビショに粗相する私にはコレが一番かも知れません。
他社と並んでいると、ひと際「デカっ!!」です。背も高いので目立ちます!
洗面台の高さは今までは、75~80cmと言うのが常識でしたが、ファンシオは85cmとちょうどシステムキッチンの高さと同じ。
これが腰の負担を軽減させてくれる高さなのだそうです。身長170cmの男性だと22%も軽減してくれるそうです。(158cmの女性でも11%も軽減)
洗面ボウルの素材は、ペンタム樹脂とのこと。車のバンパーなどにも使われてる素材なんだそうです。
■その他
・節水タイプ水栓
いまや、節水タイプでない水栓を探すほうが難しいかも知れませんが、一応、チェックしておきたいポイントです。
・照明
当然、LED照明ということになりますが各社で工夫された照明があります。例えば、パナソニック「ツインラインLED照明」。
3面鏡の隙間部分から照明が光りますので、影が出来にくく、またお子様など身長の低い方にも全体に照明が当たりますので、女性には重要なポイントかもしれません。
■ユキハウスがススメする洗面化粧台
個人的におススメの洗面化粧台は、家具のようなデザイン洗面化粧台。アサヒ製陶のEARL(アール)と、AURA(オーラ)です。どうしてもデザインが似たり寄ったりの洗面台に「デザイン洗面台」を提案してくれてるのが良いです。造作洗面台より安価です。
「いや、安ければ良いんだ」と割りきれば、エントリークラスのTOTO Vシリーズが売れ筋のようです。
正直、お値段も様々ですが、エントリークラスで4~5万から10万~高いセットを選んでもせいぜい20万円くらいなので、どうせなら洗面化粧台に少しお金を掛けても、費用対効果を考えると満足度は高くなるのではないかと思います。
棚に洗面ボウルだけ乗せたり、くり抜いて埋め込んだりして作る「造作洗面台」も何度か造ったことがありますので、思い切って「こだわりのオリジナル洗面化粧台!」なんてのも良いですね。
考え方を変えますと、「洗面」というより「ドレッサー」として考えるのであれば、座ってお化粧や身だしなみができるのも良いですね。
各メーカー車いす用の洗面台を用意してますが、椅子を置いて普段使いでも使い勝手良さそうですので、検討してみるのも一考かと思います。例:パナソニック アクアハート洗面
とかく毎日使うものですので、もしかするとお風呂を選ぶより、よく吟味する必要があるのではないでしょうか? 洗面化粧台選びのご参考になれば幸いです。
新潟県 県央地区で、洗面化粧台リフォームのご相談は「ユキハウス」まで
お問い合わせフォームはコチラです。または上のバナーをクリックしてください。
住まいのお悩みも募集中です。お気軽にご相談ください。