実家リフォーム ユニットバスの選び方(お風呂編 その2)

実家リフォームのお風呂はタイル貼り&ステンレス浴槽から、ユニットバス(システムバス)にしました。0.75坪だった浴室スペースを広げて標準的な1坪(1.8×1.8m)です。

TOTOのユニットバス サザナ 1坪(1616)サイズ

ユニットバス(システムバス)とは、工場で生産された主に樹脂製パネルで作られた浴槽です。天井・壁・床・浴槽・扉がひとつの箱のようになっています。搬入時はバラバラになっていて、玄関~廊下~浴室へパネルを運んで、その場で組み立てていきます。

ユニットバスの選び方

①既存のお風呂場のサイズ(規格サイズ)を測る
既存のお風呂場の大きさを測ります。タイル貼りのお風呂の場合、壁の内寸が1.6m×1.6mくらいであれば、「1616サイズ(1坪)」のユニットバスが入るはずです。この1坪サイズが標準的なお風呂場の大きさになります。
約タタミ2枚分=1坪の大きさです。
次に多いのが「1216サイズ(0.75坪)」と少し小さいサイズ。既存のお風呂場の壁の内寸が1.3×1.6mくらいだと思います。
ちなみに、「1616」と言う数字はユニットバスの内寸が1.6m×1.6mの意味です。「1216」は1.2×1.6mという意味です。
逆に1坪より大きなお風呂場もたまにあります。「1620サイズ (1.25坪)1.6m×2m」や、「1624サイズ (1.5坪)1.6m×2.4cm」です。広々としたお風呂で羨ましいです。
実はメーカーによっては、規格サイズを数センチずつ大きくしたり、小さくしたりオーダーサイズが可能のユニットバスもありますので、特殊なお風呂場の大きさでも諦めないでください。
また、隣の脱衣室に余裕があれば、脱衣室が小さくなりますが、既存の小さなお風呂場を広げて大きなユニットバスにすることも可能です。(うちの実家は、0.75坪を1坪にしました。)

既存お風呂場の天井の高さは、2.4~2.5mほどあれば大丈夫です。ユニットバスの天井高さは2mくらいが標準で、ユニットバスの天井は低く設計されています。

②メーカー・シリーズを選ぶ (機能・性能・デザイン・価格帯)
性能や機能に関しては各メーカーそれぞれに、特徴を出して、工夫を凝らしていますので、詳細はカタログを取り寄せたり、ネットで検索して調べるのが良いと思います。価格帯は各メーカーのシリーズ違いで実売価格は、ほぼ同じくらいになるような設定をされています。スタンダード価格帯・ハイグレード価格帯の2種くらいに分別されてることが多いでようです。主なメーカーのサイトを記載しておきます。

・リクシル(LIXIL) https://www.lixil.co.jp/lineup/bathroom/unit/

・TOTO https://jp.toto.com/products/bath/

・クリナップ https://cleanup.jp/bath/

・タカラスタンダード https://www.takara-standard.co.jp/product/system_bath/

・パナソニック https://sumai.panasonic.jp/bathroom/

・トクラス https://www.toclas.co.jp/bathroom/

・ハウステック https://www.housetec.co.jp/products/bathroom/

個人的なイメージ&見解ですが、各メーカーの特徴を一言ずつ付け加えさせていただきますと…

リクシルは、欲しい機能が揃った万能・優等生タイプ。ハイグレード・シリーズのスパージュで、肩にお湯が掛かるのを見た時は驚きました。

TOTOは、人間工学を応用した弓なりの浴槽や、畳くらいの弾力性のある床や、シャワーなどに拘りを感じます。ボタン一つで自動で浴槽や床を洗ってくれるなど、機能面で優れている技巧派タイプ。実は日本で最初にユニットバスを作ったのがTOTO(と、現・ハウステック前身の日立化成工業1964年東京オリンピックの年、ホテルニューオータニ建設で開発・採用されたのが最初だそうです。

クリナップは、堅実なキッチン造りのノウハウをお風呂にも活かした感じがします。手摺りがしっかりあって、浴槽を跨ぐ高さを低くした高齢者に配慮したお風呂も特徴的です。

タカラ スタンダードは、高品位ホーローに特化しています。壁が樹脂でなく高品位ホーローパネルですので、上部で清潔。磁石が使えて壁などの小物収納が多彩。キング・オブ・バスと呼ばれる「鋳物ホーロー浴槽」は、高級な陶器のような質感。

パナソニックは、家電メーカーでもあるのでお洒落なLED照明や、「酸素美泡湯」や、「リゾートバブル」という泡風呂機能などが特徴的。汚れのつきにくい浴槽の有機ガラス系のコート技術も定評があります。

トクラスは、楽器のYAMAHAが元ですので、一際、美しい人造大理石の浴槽です。艶やかで滑らかで、私はピアノのような質感を感じます。オプションの浴室スピーカーは浴室専用に設計されており、迫力のサウンドが楽しめるそうです。聞いてみたいです。

ハウステックは、もともと日立グループでしたが、現在は家電量販店のヤマダ電機のグループ会社です。日立由来の堅実な造りとヤマダ電機の販売力による価格が魅力です。

価格の違い、質感の違いには、浴槽の素材の違いが大きいです。今でも使われている「FRP」素材がずっと主流でしたが、「人造大理石」(高級なアクリル系と、従来のポリエステル系があります)の浴槽がスタンダードになってきています。タカラスタンダードのようにホーロー製や、(カラー)ステンレスの浴槽を残してるメーカーもあります。

ユニットバス選びで特に注意したいのが、ずばり「断熱!」です。「ヒートショック」と言う言葉を聞いたことがあると思いますが、室温の寒暖差によるお風呂場で倒れられる事故を防ぐことが大切です。

浴槽はもとより、床・壁・天井のパネルにも断熱材が組み込まれた商品を選びましょう。オプションであれば必ず選択したいです。

併せて注意したいのが「窓サッシ」。ガラス1枚ではせっかくの断熱パネルのユニットバスにしても効果が薄くなります。サッシを取り換えるのは外壁も弄らないといけないので効率が悪いので、内窓(樹脂サッシ)を取付けて二重窓にすることをおススメします。

また、後付けですと割高になる乾燥暖房換気扇も最初からオプションで選んだ方がお得です。肌着やタオルなど軽いものに限られますが、冬場の洗濯物干し場としてお風呂場を利用できるのもメリットです。

手摺りも後付けが難しいので、最初から選んでおくようにしましょう。

お風呂はシャワーがほとんどで、あまり拘らないと言う方と、一日の疲れを癒したい大切な空間と言う方と二極化してるような気がします。近年、メーカーもスタンダードとハイグレードの二者択一になってきている印象です。おうち時間がますます増えた現在は、もっとハイグレード化してくるのかも知れません。

うちの実家の場合は、「TOTO サザナ」にしました。決め手は「お掃除ラクラクほっカラリ床」

ほっからり床
床が柔らかいのです。 浴槽も弓なりになっています。半身浴のベンチに足を上げて入れます。

畳のような柔らかさがあり、転んでもダメージが少なく済みそうだったので採用しました。他、バスタブの首が当たる部分が少し高くなった枕のような形状で首を支える「ゆるリラ浴槽」も気持ち良さそうでした。

シャワーヘッドが大きい!

シャワーヘッドが大きく、まるで外国のホテルのようです。(いえ、外国のホテルに行ったことありませんが…)
やはり、「ここが気に入った!」というポイントで決めるのが、満足度の指針になると思います。

キッチン選び同様に、ショールームを上手に活用して、ご家族で実物を見て、触って、必要な手摺りなどのオプション、色や浴槽の材質、形状などをプロのアドバイスをいただきながら決めることをおススメします。

お風呂での事故をなくそう
今日は、ブログと言うより、風呂グですね。

ユニットバスの工事の流れ、工事期間と費用
1.既存のお風呂場の天井・壁・床・浴槽・脱衣室との間の壁を解体します。(場合によっては天井や壁1面を解体しなくても十分な広さがある場合もありますが、基本的には解体することが多いです。)(解体工事)

2.給水・給湯・排水・給湯器から浴槽に繋ぐ管(循環金具・配管)の配管位置をユニットバス用に移動します。(設備工事)

3.山砂を搬出したり、搬入したりして高低を整え、砕石を入れて床のコンクリートを打設します。(土工事・コンクリート工事)

4.1日間以上、コンクリートを乾かします。(養生期間と言います)

5.ユニットバス搬入・組立(メーカー工事)

6.翌日に配管・電気配線の繋ぎ込み、脱衣室との間の壁、入口枠を取付け(木工事)して、夜から新しいユニットバスに入れます。(設備・電気工事)

工事期間は、1.解体2~3日間+2.配管半日~1日間+3.土工事・コンクリート工事1日間+4.養生期間1日間+5.搬入組立1日間+6.翌日の繋ぎ込みして、夜から使用開始となりますが、日曜日を1日挟みますので、合計8日目の夜から使用できるというのが最速と思います。脱衣場も一緒にリフォームする場合、解体日数が増えたり、窓を取り換えたりすると工事期間がもっと必要になっていきます。

工事期間中は、近くのご親戚や仲の良いご近所さんからお風呂を借りたり、銭湯や日帰り温泉施設のご利用していただきながら工事させていただくことが多いです。どうしてもの場合は、リースの仮設お風呂の手配をしたこともありました。

費用はユニットバス本体40~100万円(大きさ、グレードによります)メーカー組立費10~20万円 解体・配管・土、コンクリート工事・電気工事に50万円くらいで、スタンダードクラスのユニットバス工事であれば、おおよそ100万円くらいが相場と思います。

ユニットバスにすることで、生活の安全性、快適性を高め、健康な暮らしに貢献できる他に、家の寿命を延ばす効果もあります。お風呂場のタイルのひび割れからの水漏れで、シロアリ被害がある場合が多いです。また、気密性の良いユニットバスによって、換気扇をしっかり使えば湿気もきちんと排出できます。貴重な財産を守る意味でもユニットバスにするメリットがあります。

新潟県の県央地区で「お風呂リフォーム」「実家リフォーム」の事なら、ぜひユキハウスにご相談ください。

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