嫌~なカビは、原因(もと)から絶つ!

梅雨明けはしましたが、お住まいがカビに悩まされていることありませんか?住まいのカビ対策は、小手先でなく原因(もと)から絶ちましょう。

ステップ1
まずは敵を知ろう! カビが生育するには4つの条件が必要です。

1.適度な温度があること。(10~35℃前後)
2.栄養分があること。(有機物でホコリ、チリ、垢なども栄養素となる)
3.水分がある。(湿気 70%以上が続いてる状態)
4.酸素があること。(呼吸、発酵に必要)

逆に言うと、この4つの条件のどれかひとつでも足りないと彼らは生息できません。この4つの条件の中で最も容易に除去できて効果的なのは『3.水分(湿気)』ではないでしょうか?

ステップ2
温度計・湿度計をご用意ください。水分(湿度)を発生させている原因を特定しましょう。

家の中で水分を発生させてる、主な原因は下記になります。

新築やリフォーム直後の水分
工事中の木材や壁紙を貼る時の糊、土間コンクリートなど新築やリフォームの現場では多くの水を使います。床下の土間コンクリートなども1年くらいは水分が抜け切らない状況とも言われています。工事後、数ヶ月間は、普段以上に換気してあげる必要があります。

暖房器具(石油ファンヒーターや、ガス暖房器具)
「FF式」という言葉を聞いたことがありませんか?FF式(密閉式・強制給排気形)同時に吸気・排気をします。簡単に言いますと煙突をイメージしてください、煙突から水分を逃がします。それに対して「開放式」と呼ばれるものが一般的で、旧来の石油ファンヒーターや、石油ストーブ、ガス暖房器などがあります。
1リットルの石油を燃やすと、1リットルの水分が発生すると言われていますが、FF式であればその水分や汚れた空気は外に出ます。

キッチン
料理中の水分料理をした時、約1.5リットル(朝食460cc、昼食159cc、夕食946cc)
お湯を沸かした時の水蒸気…約1.8リットル(1時間沸騰させた場合)

洗濯物
室内に干された洗濯物など、約1.5リットル(4人家族)
洗濯機を回すだけでも湿度は上昇するそうです。約0.5リットル(4人家族)

人間
驚くべき原因、、、それは人間。呼吸や発汗などで絶えず人間から放出される水分は、室温25度の部屋に1時間じっとしているだけで、57ccにものぼるそうです。家族4人が居間で1時間過ごすだけで、およそ2リットルもの水分が、空気中に放出されることになります。

ステップ3
原因を取り除きましょう。

水分を発生させる原因(もと)は、暖房器具だったり洗濯物だったりします。その原因になってるものを使わないようにするか、換気や除湿で水分を外に逃がすかの2通りになるかと思います。

・暖房機器は、FFファンヒーターまたは、エアコン暖房にする。
ただし、断熱リフォームとセットで行うことをお薦めします。(こちらは今後、別記事で詳しく)

・洗濯物は、アルミ既製品の物干し場を作りましょう。
洗面台や洗濯機にはこだわりますが、生活を始めたら物干し場がない!というのはありがち。アルミ製のサンルームなど既製品を使えば、家自体を増築するより費用が掛かりません。

・換気扇を取り付ける。
リビングや寝室などは、熱交換型換気扇を取り付けて寒くない換気をしましょう。(熱交換型換気扇については、別記事で詳しく説明します

・付いてる換気扇は躊躇なく24時間回しましょう。
24時間換気が義務付けられていますが、電気代が勿体ないとか、換気すると部屋が寒いと止めてるお宅ありませんか?お風呂場、洗面所、トイレの換気扇は24時間回し放しで換気計画が設計されている場合が多いです。(換気には給気口も忘れずに。)

室内の壁を調湿性能の優れた珪藻土塗り壁にするなども考えられますが、それはあくまで『調湿(ちょうしつ)』ですので補助的な効果しか期待できません。

まとめ

・まずは、湿度計を置いてカビの発生している部屋の湿度を測りましょう。湿度が70%だと要改善です。

・水分の発生源を特定し取り除きます。ファンヒーターなどの暖房器具や洗濯物ではありませんか?

・その原因を取り除くことが出来ない場合は、換気扇を取り付けて水分を外に逃がしましょう。

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