凍結による水漏れ時、まずは自分で元栓を閉める。

今回の10年に一度の大寒波で凍結し、トイレの給水管からの水漏れされてる方からご相談をいただきましたので、まずは自分でする応急対応をお伝えします。

凍結による水漏れの場合は、まずご自身で家に入ってくる給水元栓を止めることが第一歩です。

まずは自分でやる! 水漏れ時の応急対応手順
1.水道メーターボックスの元栓をしめる。
2.水漏れしてるトイレやお風呂、キッチン・洗面台についてる各止水栓をしめる。
3.再び水道メーターの元栓を開いて止まれば、水漏れしていない蛇口は使えます。
4.水漏れが止まらない場合は、 蛇口・止水栓自体の破損のため交換になります。もう一度水道メーターの元栓を閉めてから、お近くの設備屋さんなどに連絡して早急に修理してもらいましょう。

修理依頼をしても、一斉なのですぐには対応できない場合が多いです。水漏れしてる箇所だけ止められるなら止めて、設備屋さんが来てくれるのを待ちましょう。

1.水道メーターボックスの元栓をしめる。
水道メーターボックスを探してください。敷地の道路側から2m以内にあります。最近は青い蓋と思いますが、古いものは鉄製の蓋もあります。

水道メーター位置

水道メーターボックスの蓋をあけますと、中にはメーターと元栓(止水栓)がありますので、矢印の方向に回して、家に入ってくる給水を一旦ぜんぶ止めてください。

水道メーター

2.水漏れしてるトイレやお風呂、キッチン・洗面台についてる各止水栓をしめる。

水が漏れてるのはどこでしょう?

・トイレの場合
壁もしくは床からこのような銀色の配管が出ていて、便器のタンクに繋がっています。

トイレの止水栓
トイレの止水栓まわす

マイナスドライバーで右に回して止水します。ネジのようにクルクルと何度か回すと止まるような感覚になったところまで回します。あまりにも力を入れ過ぎて回し過ぎると逆に壊してしまいますのでご注意ください。

止水栓とタンクの接続部が水漏れしてる場合は、これで一旦とまります。とまらない場合は、接続部のパッキンまたは、止水栓自体の破損ですので交換が必要です。

・洗面化粧台の場合
洗面台の下にお湯と水の2つの止水栓があります。ハンドルノブが付いてて、手で回すタイプもあります。

洗面化粧台の止水栓

右に回してください。止まらない場合は接続部のパッキンか止水栓自体または、止水栓より下の配管が破損してます。

洗面化粧台の止水栓2

・キッチンの場合

キッチンのシンクの下に扉を開けると奥にあります。図のようなダイヤル式のハンドルが付いてる場合が多いですので、手で閉めることができます。

キッチンの止水栓

・お風呂の場合
シャワー付き混合水栓になりますが、基本的に下の図のように、水とお湯の2カ所の止水栓があります。お湯側の止水栓はプラスチックのカバーが付いてるばあいがありますので、ガバッと外してからマイナスドライバーで右に回して止水してください。

お風呂の止水栓
お風呂の止水栓

3.再び水道メーターの元栓を開いて止まれば、水漏れしていない蛇口は使えます。
トイレの水漏れも、トイレの止水栓で止まれば、キッチンから水を汲んできてタンクに入れれば流すことはできます。

4.水漏れが止まらない場合は、止水栓や蛇口本体の破損のため交換になります。もう一度水道メーターの元栓を閉めてから、お近くの設備屋さんなどに連絡して修理・交換依頼をしましょう。
各止水栓で止まらない場合は、止水栓の接続部のパッキン、止水栓自体、蛇口の破損または、止水栓の手前の給水配管の破損となりますので、お近くの設備屋さんに連絡して部品交換など依頼してください。
ただし、一斉ですのでなかなかすぐには来てもらえないことが多いです。
費用は交換部品や修理箇所などによって違ってきますが、2万円~と言うのが相場と思います。蛇口や止水栓はステンレスで出来てるので品物自体が高いです。

目に見えない漏水に要注意
蛇口からの水漏れは気づきますが、目に見えない配管の破裂が要注意です。家の周囲を確認してください。
家の蛇口を閉めて使っていない状態で、水道メーターが勢いよく回ってる場合は漏水ですのでこちらは元栓を閉めてから、至急、市町村の水道局またはお近くの設備屋さんに連絡してください。後日、莫大な水道料金が発生する可能性があります。

賃貸の場合・持ち家の場合は火災保険
賃貸契約によりますので、まずは管理不動産や大家さんに連絡して、どちらの責任でどちらの費用で修理するのか確認してください。この場合も時間が掛かりますので、まずは自分で止水してからになります。入居時に凍結予防の説明があったと思います。説明がなかった場合は管理会社や家主さんに過失がある場合がありますので、全て自己負担ではないかも知れません。
入居時に火災などの保険に入ってる場合は、まず保険内容を確認してください。

賃貸だけでなく、持ち家の場合も掛けてる火災保険が適用になることが多いですので、保険内容の確認をしてください。いずれにせよ、写真を撮っておくことが必要と思います。

管理会社・家主・保険会社の指示に従いましょう。勝手に修理をして事前に言っていただかないと…とならないようお気をつけください。

最終的には破損した蛇口や止水栓、給水管やパッキンなど交換・修理はしてもらわないといけないのですが、まずは止水を自分でやるのが先決です。自分でできる、やるべき水漏れ時の応急対応はここまでになります。(ご自身での交換など考えない方が良いです。道具をそろえるところからになり結局は割高ですし、水は難しいです。水回りは絶対、プロに頼むことをお勧めします。)

凍結予防が重要
そうならない為にも、凍結予防が大切です。凍結予防策はこちらを参照していただき、ぜひ流水方式を実践してください。費用はたったの40円弱です。
また、配管の保温や防風などをして、流水しなくても大丈夫なようにしておくのが大前提となります。

水漏れ修理と一緒に断熱改修リフォームをオススメします。(窓を二重にしましょう)
また、トイレやお風呂場など室内の凍結による水漏れは、そもそも室内が氷点下になることが原因ですので、健康面でも室内の温度差で倒れるヒートショックの観点からも危険な状態です。
水漏れ修理の時に一緒に、室内の断熱改修リフォームをされることをお薦めします。
断熱改修リフォームの基本は『窓』です。ガラス一枚で、アルミサッシの建付けが悪くなり、隙間風が入り込むような状態では外と同じです。
まず、窓を2重にするだけでもかなりの断熱効果があります。お風呂場も簡単に二重窓にできますので、ぜひこれを機会にご検討ください。
今なら補助金も使えます。

設備屋さんはこの週末も対応に追われています。まずは自分で出来ることをして待っていただくしかありません。何度も言ってすみませんが予防が大切です、配管の保温、電熱ヒーター、配管カバー取付などの凍結防止策を講じてください。それでも凍結する恐れのある氷点下4℃以下が予想されるときは、躊躇なく流水方式でお願いします。

新潟県 県央地区で、凍結による水漏れのご不安、ご相談は「ユキハウス」まで

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