実は私も今年、孫が誕生してお爺ちゃんになりました。結婚やお子さん、お孫さんの誕生などの機会に、お部屋の内装リフォームをお考えになる方も多いと思います。
今回は国土交通省の「部位別リフォーム費用一覧」を元に、『内装(居室系)リフォーム費用の目安』についてお伝えします。
設備・内装 (居室系) | ・畳の交換(6-12万) ・畳→フローリングに(15-60万) ・壁クロスの貼り替え(6-30万) ・2室を1室にまとめる(50-80万) ・床暖房の敷設(50-150万) ・和室→洋室への改装(50-200万) ・ダイニングの改修(100-200万) ・リビングの改修(200-400万) |
■畳の交換(6-12万円)
畳の交換と言っても、畳の経年や劣化の度合いで、大きく3種類の方法があります。
1.裏返し
裏返しとは既存の畳の裏表を返して、使用する方法。畳床の周囲には畳表が巻かれていますので裏と表で2回使用することができます。
通常裏返しの時期は、畳を利用し始めてから2〜5年後。日光などで畳が焼けてしまったり、毛羽が目立つようになってきたら裏返しのサイン。
畳の裏返しに必要な費用は、畳1枚につき5,000円ほど。裏返すだけですので一旦、工場に持って帰らず、その場で施工出来ますので、工期は半日〜1日と非常に短期間で行えます。
2.表替え
表替えは畳表と畳縁を新品のものへと交換するもので、裏返しをして5年程度経過した頃が交換時期の目安。この頃になると畳の褪色や毛羽が衣服に付着するのが目立ってきます。表替えに必要な費用は一畳あたり、6,000〜20,000円程度。この価格は、いぐさのグレードによって変化します。裏返しは居室内で行うことができますが、畳表の場合は一度畳屋や作業場に持ち込んで、畳表を外し新規に付け直す作業が必要となります。この作業もおおむね1日ほどで完了します。
3.新調
新調はその名の通り、畳床も含めた畳全てを交換するもの。畳を敷いて10年以上経ち、畳床が傷んできて上に乗ると、たわんだり沈んでしまうような場合や、ダニや紙魚(しみ)などの害虫が気になる場合は新調がおすすめです。
新調の場合は既存の畳のサイズを測って新しい畳をつくり、交換を行います。畳の製作期間は2〜10日ほど。価格は1.5〜3.5万円程度。価格や費用は、使用する畳床・畳表、畳縁のグレード位によって変化します。
『スタイロ畳』と呼ばれる断熱材が畳床に挟められた畳や、『健康畳』と呼ばれる和紙や樹脂の畳表を使用したカラフルな畳もあります。中には水拭きや、畳丸ごと水洗いができる『ウォッシャブル畳』なんてものまでありますので、畳を新調される時は…慎重に選ばれると良いかと思います。(;^_^A
ウォッシャブル畳「さわやか」紹介動画↓
https://youtu.be/PCm9PusFzvQ
国土交通省の部位別リフォーム費用の(6-12万円)は、6畳(畳6枚)を指しているものと思います。
■畳→フローリングに(15-60万) ■和室→洋室への改装(50-200万)
畳を撤去し、フローリングにする場合は、畳の厚み分(6センチ前後)を利用して、下地に断熱材を入れることを強くお勧めいたします。

ほんのちょっと前まで、高断熱高気密住宅の考え方が未熟で「畳自体に断熱効果がある」と言う理由で、床下の断熱材を入れていないことが多かったので、フローリングにする場合は床下に断熱材を入れるか、上の写真のように下地の間に『押出法ポリスチレンフォーム』と呼ばれる板状の断熱材を入れて施工すると良いです。

また、床の間を収納にしたり、砂壁を剥がしたり、石こうボードを上張りして壁や天井をビニールクロスなどの壁紙を貼ったり、窓の障子戸や襖を板戸にするなど、和室を洋室にするリフォームも伴う場合も多いですので、国土交通省の「畳→フローリングに(15-60万円)」と「和室→洋室への改装(50-200万円)と言うリフォーム費用の幅があるものと思われます。
■ダイニングの改修(100-200万円) ■リビングの改修(200-400万円)
簡潔に私の経験から坪単価で申しますと、ざっくり1坪あたり20~30万円です。6畳のお部屋なら120~180万円、8帖なら160~240万円の予算で、ダイニングやリビングを丸ごと綺麗にリフォームできると思います。
ダイニングやリビングの丸ごとリフォームの内訳(8帖の場合)は、
・床のフローリング張替え(畳からフローリングへ、または床下地から張り替えの場合は80万円程度)
・壁と天井の壁紙(ビニールクロス)貼り替えだけですと20~40万円程度ですが、下地の石こうボード貼りなどから張替えるのであれば80万円くらいにはなるかと思います。
・他、解体工事や電気工事、建具工事などが発生するかと思いますので、やはり160~240万円くらいが相場になるかと思います。
■2室を1室にまとめる(50-80万円)
間取りを変える工事は一概に坪単価などでは計れません。構造的に梁や柱や筋交いの補強が必要であったり、ハウスメーカーの壁式構造(プレハブ工法)ですと、壁を取り払うことが不可能だったりします。建築士の資格をもった専門家とよく相談する必要があります。


ちなみに、事務所兼ショールームにしている私の実家では、和室の6帖と8帖が襖戸で仕切られていた、二間(ふたま)続きでしたので、割と容易に1室にすることができました。
14帖のリビング・ダイニングは明るく解放感があって、以前とは全く別の家に来たみたいになっています。
床・天井・壁に断熱材を入れて、窓も障子戸を外し二重窓にした断熱リフォームも一緒にしましたので、夏も冬もエアコン1台で過ごしています。
高齢の両親の火災事故のリスクが減り、断熱することで結露対策や寒さや暑さを我慢しないで済むので健康にも寄与しております。
この和室2室を洋室の1室にするリフォーム費用は14帖(7坪)で、断熱リフォームもふくめて180万円くらいでした。7坪で割ると坪当たり25.7万円程度ですので、経験から坪単価を算出した概算の1坪あたり20~30万円で合ってることになります。
内装リフォームの費用の目安は、リフォーム内容によって変わってきます。予算に合わせてどこまで出来るのかイメージを共有できることが大切かと思います。
住む人の生活の質が向上することが目的と思いますので、単に見た目を綺麗にするだけのリフォームだけでなく、断熱や結露対策などを施して安全、健康、省エネ、快適さを増すための『性能向上リフォーム』を一緒にされることをお勧めします。
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